主として重要無形文化財やユネスコ無形文化遺産に指定されている能楽において用いられる仕舞袴は特殊な形状の袴です。名前の由来は仕舞、舞囃子などを舞うときに用いられることが多いためだとされています。一般的な馬乗袴をもとにして、マチを低く、中仕切りを高くしているので、着る者が動きやすい構造になっています。また立ったときに袴に皺や撚れができないように、特殊な方法を布のあわせに用い、一の襞を縫い合わせるという創意工夫されている。能を演じる際には、囃子方、後見、地謡などは仕舞袴を紋付に着ることが多いようです。また裃を着用する場合にも袴の部分は仕舞袴の仕立てとすることが多くなっています。各流儀を通じて仕立て方に大きなディファレンスはありませんが、観世流梅若家系統では、襞を縫い合わせないものを使用します。なお、一般の馬乗袴や日本舞踊でよく着られる舞袴を仕舞袴と呼ぶことがあるが、どちらも能楽のそれとは別なものです。
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